マインドマップ

最近はまってます。マインドマップ
知ってる人は知っている、ノートの取り方ですね。
A4くらいの、ある程度おおきさのある紙を横位置に置いて、真ん中に主たるテーマを書いて、派生するイメージや言葉を、その回りにタコの足のように枝となる線を描いて書いていく「ノート法」の事ですね。


このマインドマップには大分前から興味だけは持っていて、ざっくりとした知識だけはあったのですが、このひと月かふた月ほどは、ことあるごとにマップを書いているのであります。

しかし、マインドマップに関しては、日本という国は実に不幸でありますねぇ。なんていうのかな、キチンとした紹介者がキチンと紹介していないという印象があります。

前に紹介されてたのは、「人生に奇跡を起こすノート術」という書籍だったのですが、これの訳者が田中孝顕氏だったのですが、うーん、別に悪くないんだけど、この人特有の自分のフィールドに持ち込む手法がいくつかあって(日本語訳で、自分なりの言葉である「脳力」を使ってみたり、巻末に自社で取り扱っているマインドマップセミナーの紹介が、ちょっとページ多めに入ってたりとかなんですが。)そこがひっかかってしまうんですよね。

しかも「人生に奇跡を起こすノート術」はマインドマップの技法紹介にはいちばん詳しい書籍であるにも関わらず、タイトルに「マインドマップ」という言葉が大きくは書かれていないという不幸。

これだけでもかなり不幸なんですけど、この不幸な事があったせいか、同じ書籍の内容充実版は、訳者が神田昌典氏に変わって「ザ・マインドマップ」という本となって発売されたわけです。

内容も充実していて「これが決定版!」というつもりで出したのかもしれないんですけど、少なくとも、本好きの僕が書店で手に取ると、本当に買う気が起こらないんですよ、これが。

なんでなのかなぁ。

だいたい、ハードカバーだというところで抵抗が生まれる。自宅にどっしりと置いて読む本という感じで、通勤途上でカバンに入れて読む本という感じがしない。でも、マインドマップに関しては、もっと気軽なツールとして理解されたほうがいいと思うから、本の装丁がミスマッチだと思うんですよねぇ。

で、内容もカラー印刷が多くて、マインドマップの趣旨には合致してるんだけど、その図版そのものに魅力がない。紙も厚い。
そういう実につまらないところで損をしている書籍なんですよね。
なんなんだろう、これは。

で、前の「人生に奇跡を〜」の方も途中で読むのをやめてしまったんですけど、この数ヶ月、ずっとマインドマップをなぜかいろいろやっていて、「やっぱトニー・ブザンの本を読まなきゃ」と思って読んだら、「わ!そういう事やったんかい!」と目うろこの事がいろいろ書いてあって。

やっぱりちゃんと読まなきゃダメですねぇ。ほんとに。

ざっくり言って、トニー・ブザンの言うマインドマップの技法には、二つの重要なポイントがあるんですね。それは、

●速射マインドマップと仕上げの二枚描くこと。
●中心から派生する一段階目のテーマはBIOと言ってとても重要だ。

という事なんです。

これ、かなりマインドマップにおける重要ポイントなんだけど、そこが翻訳書2冊とも、すごく伝わりにくくなっちゃってるんですよねぇ。

で、BIOを適切に設定するために、速射(下書き)マインドマップと仕上げの二枚のマップが必要だって事なんですよ。
その意味では、互いに支え合う、ひとつの事なのかもですが。

で、ここの部分がとてもひっかかっていて、僕はマインドマップを、あまりうまく活用できなかったんですよ。

で、このひっかかりを、どうクリアしたらいいのか考えていくと「ああ、多分パソコンソフトで描くと効果的なんだろうな」というところに落ち着いたわけです。僕なりの結論としてね。

で、世間にはマインドマップソフトっていくつも出てるんですが、まぁその中の一つを購入しまして、ここしばらく使ってるんですが、これがなかなか快適で。

で、その快適な感覚を、もう少し促進したいなと思ったから、本棚から「人生に奇跡を起こす〜」を引っ張り出してきて読み直したって事なんですけどね。

えー、マインドマップソフトに関しては、また書きます。

ただ、今日はとにかく「意義の多いノート術であるのに、日本では紹介のされ方がかなり歪んでしまっていて損している」という事だけ書きたかったのであります。

で、「人生に奇跡を起こすノート術」も「ザ・マインドマップ」も、両方とも、あんまり良い「本」ではないよなぁ、ということなのであります。
もっとちゃんとした決定版が欲しいなぁとつくづく思ったという事なんですね。

だって、多分、かなり使える、良い技法なのに「これを読めばわかるよ」とオススメできる本がないんです。そこが問題。いやほんとに。
どうしたもんなんだろうか。これは。