15分早起き法

長々書いてなかったので、久しぶりに書いてみます。

前に、「早起きが出来ない。苦手。」という事を書いておりました。
で、昨年は、2週間1セットの30分早起き法を試みておったのです。
でも、それに失敗したので、いまは15分早起き法にしてる。

30分と、15分。
なんかチマチマした話でしょ?
でも、けっこうこれが重要な話なんですよ。


まず、2週間1セット30分早起き法というのがどういうものかというと、今週、朝9時に起きてたとしたら、まず一週間、朝8時半に起きるわけです。で、この、朝起きの時間を固定したまま、次の週は30分早く寝るようにする。

これで2週間1セットで、早寝早起きが身に付く、という考え方だったわけですね。
まず早起きからはじめるので最初は少し眠い。でも、とにかく2週間はそれを無理しても続けて、2週間の間に寝る時間も早めの方にシフトしていく、というやり方です。

「これはいい!」と思ったんですが、明け方まで起きていたクセが直って、少しずつ早くはできたものの、夜2時より前に寝る、というのが、どうにもできず、結局3〜4時に寝て9〜10時に起きる、というあたりで、グダグダしたままになっております。
一時期は朝5時起きくらいまで行ったんだけどなぁ。

でも、どうも思うに、人間の体って、けっこうサーカディアンリズムが頑固に固定化されてるみたいで、簡単には睡眠時間を移動させるってしにくいようなんですよね。

で、表題の15分早起き法です。

これは、ある本に書いてあって、「あ、そうかも」と思った方法。

ようするに「自分に優しくする」という事なわけです。
30分の早起きって、単純に「辛い」わけですよ。どうしてもちょっと眠い。ただ、それを一週間も続けてると、早めに寝たいという欲求が湧いてくるから、それで早寝になるってものだったわけですが、そうして無理をしてると、早起きをすること自体が辛くなっちゃうんですよね。

で、15分っていうのは、これは実は「誤差の範囲」なんです。

たとえば、人間の睡眠は90分で1セットになっていると言われてますが、これが実は人によって1セットの長さは違うわけです。僕は80分です。
10分の誤差があるわけですが、これが一晩だと数セットを繰り返すので、けっこうな差になってくるんですね。

で、僕の場合で言うと4セット5時間20分でも、まぁなんとかなるけど、できたら5セット6時間40分は寝たい。でも6セット8時間寝ると寝過ぎで、その夜就寝時間になっても眠たくないという事になってしまう、というような事が自分でわかってるわけです。

で、この4セットと5セットでは、実はちょっと寝起きの楽さ加減が違うのですね。4セットの5時間20分の場合は、これより短いと、かなり辛いわけです。ぴたりと5時間20分寝たい。

しかし、4セット寝た後の5セット目は、きっちり80分でなくても、そう辛くはないわけです。6時間40分が、6時間25分でも、まぁ起きられるし、辛くもない。

15分早起きというのは、まさにこの人間の睡眠サイクルの「誤差の範囲」「のりしろの部分」だけを利用するやり方なので、かなり楽なんですね。

具体的にどうするかというと、とにかく朝は目覚ましをかけて、その時間が来たら起きる!と決めます。で、15分だけ早起きを1週間続けて、その次の週はまた15分早起きする、というやり方をします。

まだ、やりはじめて4週間くらいしか経ってないので、「これがベストのやり方だ!」とまでは言い切れないのですが、前の30分スライド法に比べて、とにかく楽なんですよ。全然しんどくない。

注意しなければいけないのは、寝る前にネットを見る習慣とか、そういうのが体にしみついてるので、そういうのを少し早めに切り上げるとか、あるいは早めに開始する、あるいは、いっそ次の日の朝に回す、というような決断を日々やっておかないと5セット寝るつもりが4セットになっちゃうとか、そういう問題が出るくらいですね。

早起きに関しては、苦手中の苦手分野なので、どういう種類の失敗をしてしまうかは、かなり理解しておりまして、あんまり無理して睡眠時間を削ってしまうと、寝過ぎとか二度寝をしてしまうので、睡眠不足にならないように、記録をキチンとつけて、一週間でバランスが取れるように管理しながら進めていこうと思ってるんですね。

とにかく寝過ぎと寝不足の両方ともにマズいんです。だから、僕の場合でいうと、4セットと5セットをうまく一週間の間で混ぜながら、「誤差の範囲」「のりしろの部分」だけをうまく活用しながら、意識的に早寝の方向に持って行くしかないんです。

だから、この「15分」という、小さな小さな単位っていうのが、すごく重要なんですね。睡眠不足を感じないギリギリの数字。
なんていうのかな、無理をせずにできる、自分にやさしいやり方って事です。

30分ずつ早起きをするぞ! なんていうのは、結局、自分をわかっていない、自分を「責める」やり方だったんだなぁと、いまにして思います。

貯金なんかでも同じなんですね。「毎月5万円ずつ貯めるぞ!」とか思っても、給料が25万円しかなかったら、20%もの金額なんです。それは辛い。まぁ10%ですよ。給料が15万円しかなくても、150万もらってようと、とにかく10%。そのくらいの比率でないと、人間、辛いって感じるものなんです。

で、「辛い」と感じてる事は続かないわけです。だからステップを本当に小さく小さく取ることが大事なんですよね。

一週間に15分ずつ早起きというのは、一ヶ月かかってやっと1時間なんです。

普通、この「1時間早起き」というのは、「早起きをしてみよう!」と思う人が、まず最初にチャレンジする数字で、「明日から1時間早起きするぞ!」とか思って取り組むわけですわ。
確かに1、2週間はそれでなんとかなるけど、睡眠不足が累積してると、土日あたりに「ドカ寝」をしてしまうものなんです。
これはどうしたってそうなってしまう。

だから、ドカ寝、二度寝をしないように、自分のセット数を確かめながら、15分くらいの最小単位、「誤差」「のりしろ」の部分で上手に調整していかないとダメなんですね。
まぁあれですよ、週に一度くらいなら、「ちょっと早めに寝ようか」とかできますからね。

そうやって、本当に自分にできる事「だけ」をやっていかないと、やっぱり辛いものは辛いんですね。

良く、お金の話で「1円を笑うものは1円に泣く」とか言いますけど、睡眠の場合もまったく同じなんですね。「15分早起き」と聞いたら「何だそれ。たった15分かよ!」と思う人が多いと思うんですが、こういう小さいステップこそが、死ぬほど重要だよなぁと、僕は思っております。

そりゃね、いきなり明日から1時間早起き! って言って、即実行できる、意志の強い人なら、別に苦労はしないわけですが、問題はそれが苦手の人が、いったいどうやればいいか? って事なわけですよ。
できる人は好きにやってください、「●●法」も必要ないですけどね。
でも苦手な人は、本当に苦手なんだから。
その苦手な人間でもできるやり方でないと、なんの価値もないと思うんですよね。

ということで、この「最小のステップを大切にし、1円を笑うものは1円に泣くを心に刻み込んで行う、1週間15分早起き法」は、かなりの希望を持って取り組んでおります。
とりあえず5時起きまで行きたいんですよねぇ。なんとか。
いまの予定だと、9月1日予定日なんですけど、どこかで壁にぶつかったら、部分的に2週間15分早起き法にしてみたり、微調整してもいいかなとかは思ってます。まぁ、なんとか、今年中には朝型の生活に切り替えるって事ですわ。
さぁ、ゆっくりがんばってみましょう。