移りゆく時の流れに。

環境っていうのは変っていってしまうのだなぁと思う。このはてなで、同じように日記を書いている大取ジェット氏が、ぼっちさんの事を書いてるけど、

http://d.hatena.ne.jp/otori-jet/20061026

本当にそうだ。あの人が動いて環境が作られていて、話が出来なくなって環境が変ってしまったことがいくつもある。


ぼっちさんからは、仕事を発注してもらう事が多くて、そのの流れで、その昔J-PHONEの仕事をした。
で、なんちゅうかなぁ、それもあって僕が初めて持ったPDCは、J-PHONEの端末になってしまったのだけれど、J-PHONEって、携帯キャリアの三番手、ようするに負け組ギリギリだったから、悲壮感を持ちつつもすごく真面目な会社で、そこが好きだった。

三四年ほど前に、しばらくぶりに会ったぼっちさんが、やっぱりJ-PHONEの端末を持っていて、お互いにJ-PHONEユーザーであることを知って、「お互い写メールできるねんな、ハハハ」と笑った。笑ったけど、男同士で写メールするのもアレだしねぇ。結局一回も写メールしたことはない。
ほんとうに「写メールできるんや」と同じキャリアユーザーであることを確認しただけだった。

写メールってJ-PHONEが「発明」したんだと思うんだ。iモードで先行していたドコモを追いかけるために、メールに添付するデータで勝負した。

ドコモは先行していただけに、添付データの容量が小さかったんだよね。J-PHONEは大きな容量を使えた。なんせ後追いするしかない立場だったから、そういう仕様で追い越そうとしてたわけです。

で、その添付データを音楽主体にするか、写真主体にするかで、大きくJ-PHONEの中で議論が分かれたらしい。でも「電話はコミュニケーションツールなのだから、音楽より写真だろう」という事で写真メールが主体となる「カメラ付き携帯」というのが出たわけです。

コミュニケーションだから写真だ。
当たり前のようだけど、これってとても真面目な決断で、あたりまえであるが故になかなかできない決断だと思うんだよなぁ。
そういう意味もあってJ-PHONEは好きでした。

でも、その後J-PHONEVODAFONEになり、いまやソフトバンクだ。よその日記でも書いたけど、ソフトバンクなんて、「電話はコミュニケーションツールである」というような本質論から企業戦略を立てたりしないのよな。だって「本当は値上げしてるくせに、0円アピール」だもん。詐欺師みたいな会社だ。

環境って本当に変ってしまう。
ぼっちさんと「君と、写メールできるねんな。ふふふ。」と言って笑った日が懐かしい。

その後、結局、ぼくは携帯の端末を変えていない。なんとなくぼっちさんとまた、メールのやりとりでもするかも知れないと思ったのかもしれない。また仕事をするという前提で。

でも、結局、ドコモの携帯を持つ彼女に写真のメールを送った事はあるけれど、J-PHONEというか、僕と同じキャリアの端末に写メールを送ったことは一度もないのだ。

環境は変ってしまう。
ウソでも、ぼっちさんと写メールしてみても良かったよなぁ。男同士じゃ、気持ち悪いけど。(笑)