環境の力

ここしばらく、同年代の離婚経験のある男と自宅でメシなど作りつつ話しをしたりしたのですが、なんだか妙な共通点があるのに気がついたのです。


その共通点とは、「自炊している」ということなんですね。なぜかみんな外で食べずに、自宅で自炊している。

なんでやねんと思ったのですが、自分の経験に照らし合わせてみて「ははぁ、なるほど」と分ったのは「嫁さんが出て行って、自炊道具だけが残った」からなんですね。

冷蔵庫と、その中身。あと包丁やら台所回りのなんだかんだ。

まずは冷蔵庫を開けて、いろいろ残っているし、もったいないから、自分で出来る範囲の料理をする。いやまぁ、世の中にはそのまま腐らせてしまう男も多いのかもしれませんが、まぁ、見えてるものには手を出して何か作るってことになる方が自然で。

調理の道具も、まぁたいていは残ってるのでそのまま作れちゃう。って言うか、その時に「ちゃんと環境さえ整えれば、料理もそんなに難しくなく作れるもんだなぁ」という当たり前の事実に到達するわけです。

だから、「環境の力」は大きいのだなぁと、つくづく感じ入ったというようなことでして。

各種の離婚談義を聞いていても実に身につまされる事が多かったのですが、それよりなにより、「つまみでも作るか」とか、こっちが台所に立つと「あ、それはこうした方がええよ」「××を○○するとうまい」とかの指示が適切なタイミングで来るんですな。そっちの方に驚いた。

でもなぁ。
それって嫁と一緒に暮らしてる時にやっておけば、別れずに済んだんと違うんかい! とか思うと、なんとも言えず哀れな気分になって、トホホ感がいや増すのでありました。

人生、わからんもんですなぁ。
いや、ほんま。