やりなおし、という事。

いま、いろいろな意味で「やりなおし」を考えています。

やりなおしって、冷静に考えたら分りますが、「前と同じ」ではダメって事ですよね?じゃあ、まったく新しく、全然別に何かをやることか?というと、そういう訳でもありません。


「いったいどっちやねん!」って事になってしまいますが、実は「やりなおし」というのは、同じでありながらも、前回の間違いを探っていくという事であり、その自分の失敗した部分に注意深くしながら、「同じ事を失敗せずにやる」という事なんだと思うのです。


これ、ようするに、ウクレレとかの演奏の練習と、とても似ていると思うのです。


楽譜には完成形の音符が並んでいます。それが完成形だ、という事は分っているのですが、何せ下手くそですから、その楽譜通りに弾けるかどうかというのが、まず大きな課題なんですね。
なので、とにかく練習する時は、その楽譜と同じ事ができるように「繰り返す」わけです。やっていることは同じ事なんですけど、一回練習するごとに、実は演奏そのものは全然違うものになっています。いや、つまり最初はあまりに楽譜とかけ離れすぎてるって事なんですがね。で、だんだん楽譜通りに近づいていく。


やっている意識としては「同じ事」なんだけど、実際の演奏そのものは失敗点を注意深くコントロールしながら、毎回別のアプローチで「実行」しているわけです。


概略、そういう事なんですね。
やり直すって言うのはそういう事なんです。
同じ事を、注意深く失敗点を分析しながら「練習」していくって事なんだと思う。


だから「やりなおし」と言って「心機一転、まったく別のことをする。」って言うのでも別に良いとは思うのだけれども、同じ曲を何度も練習するような、同じ事をする「やりなおし」もあって良いわけです。


どっちも大事だよなぁって思います。


人生の節目節目で、この「やりなおし」というものをどう捉えるか。よーく考えてみることが大切なのではないかと思うのであります。