記録することと、心の影響。

睡眠記録をつけるのが効果的という話を書いてましたが、書店で「いつまでもデブと思うなよ」という本が出ていて、まさに記録することでやせた話のようで、なんかこれからブームになりそうな感じですねぇ。
「〜NHKためしてガッテン流〜死なないぞダイエット 」って本も出ていて、それも記録するという事が中心になってるんですよね。


という事で、僕なりの「記録」に関して思っていることをいくつか。


記録するのは、当然、何に記録しても良いわけです。紙であれ、パソコンであれ。

でも、どうも最近思うのは、毎日やることに関しては紙に書いて残す方が何かとうまく行くし、続くよなぁって事なんですね。少なくとも僕の場合は。


なんでかな? と考えてみたら、紙だと記録と同時に「見える化」されているっていうのが大事なんだと思い至りました。
見えてないとダメなんですよね。昨日の記録があるから、今日の記録もつけたくなる。蓄積された量がひと目で把握できるから「うむ、がんばってるな、俺」と自分をほめる気持ちになれる。
どうも、このあたりがすごく重要な気がします。


パソコンだと「見える化」するのに、プリントアウトするなり、画面を覗くなり、毎日ソフトを立ち上げる習慣をつくるなりというひと手間がかかるというのが困ります。


僕の場合だと、記帳用の紙ばさみとか言うのでしょうか? 普通の板にバネの大きなクリップがついてるやつ。あれを100円ショップで買ってきて、睡眠記録なら寝床、体重記録なら体重計の横とかに置いてます。筆記具も一緒に置いてる。
こうすると、記録をつける事がそのまま見える化につながって簡単なんですね。


最近では、こういう「見える化」の力に気がついたので、数字を記録するのではなく、自分でグラフ用紙を作って、それを枕元に置くとかしてます。(自営業の悲しさで、何もしないと、すぐにまた睡眠時間が荒れるんです。情けなひ。)


グラフというと、すぐにエクセルって話になると思うんですが、すでに「見える化」したグラフがあれば、パソコン化する意味もあんまりないので、オリジナルのグラフ用紙を作るにしてもエクセルを使わずにパワーポイントで作ったというところが私流。ふつう、いくらなんでもグラフ用紙をデザインして印字するならエクセルを使いますよねぇ。でも私は慣れてるツールで作った方が早いと思ったのでパワポでした。


それどころか「エクセルで作るとパソコンでいろいろデータをいじくりたくなるから、やばいよなぁ」って思ったくらいです。パソコンの中に入ると「見える化」が阻害されてしまう。だから割りきってパワポ、だったのです。


しかし、グラフにするっていうのは、「死なないぞダイエット」を立ち読みしてパクらせてもらったんですけど、「見える化」効果高いですねー。書いた途端に昨日との比較がはっきり傾き、傾向として「見えて」しまいますからなぁ。
それも、そこいらに放りだしてあるから、いやでも目につく。で、ちょっとでも傾きが良い方向にうごくと、すごく楽しい。


この「楽しい」って事が大切なんでしょうね。意欲が湧く。やってやろうじゃないか!って気持ちになる。


最近使ってるマンダラ手帳の考案者である松村寧雄さんの言う「グタイテキニ」が、紙でグラフ化すると簡単に実現できるのですね。

「グタイテキニ」というのは、物事の実現のためには、計画や運営を●グ:具体的であること●タ:達成可能であること●イ:意欲がもてること●テ:定量化できること●キ:期日を決めること●ニ:日課にすること、という6つの要件を盛り込むこと、というものなんですが、これがまさにグラフ化にはあてはまるのですね。


見える化、グタイテキニ、レコードダイエット。どれもこれも、自分の行動や心との適正なフィードバックの仕組みの作り方だと思うのです。
こういう事をひとつずつキチンとやっていけば、どんな事でもたいていは達成可能になっていくのではないか? という気がします。まぁ無理したら続かないので、そのあたり適当なんですけどね。

ま、記録するのって効果あるよねぇっていう、そんな事です。