衝動に取り憑かれた人達。

ものすごく物騒なタイトルに読めてしまいますが、えー、実際に「衝動」に取り憑かれた人達というのは、けっこう世の中にあふれかえっているのですよ。
そのありきたりな「衝動」の具体例はといいますと、
「ひとめぼれ」

なんてものがあります。
これ、衝動ですよね?
でしょ?

でも、ひとめぼれはいいんです。それはいいと思う。発展していくパワーだから。でもね、世の中にはこれと全く反対の感情もあるんですね。

まぁ一言で言うと「衝動離婚」みたいなことなんですが。

ま、知ってる人は知ってると思いますけど、恋愛にからんだ心の問題には「アダルトチルドレン」って奴がありまして、実はその手の話がしたいわけです。

アダルトチルドレン、略してACと呼びますが、ACの人って言うのは、ある日突然に恋愛関係の、すべてをぶっ壊したくなるというやっかいな衝動をかかえていたりするんですよ。

知ってました?
知らなかった?
ああ、それは幸せですねぇ。
実は私が、その「ぶっつぶし衝動人間」だったのでありますよ。(笑)
いや、ほんと、笑うしかないんですけど。

女の子と仲良くなる。さぁこれからムフフな世界に入っていけるぞ、というタイミングで、急に「僕の事をどう思ってるの!」と怖い顔で問いつめたくなる衝動が湧いてくるとかですね。

そういう信じられない行動を、私はかつて繰り返していた時期があるのです。

で、それがあまりに頻繁に起きるので、自分でも「これは病気なのではないか?」と悩みまして、心療内科だのなんだの、医者にも行ってみたりしたんです。それでもとどのつまりカチンと心のうなづきが得られる答えはみつからなかったわけです。

だが、しかし!

ある時、この本を読んだのですよ。

なぜいつも、あなたの恋愛はうまくいかないのか―アダルト・チルドレンの恋愛と結婚の神話

なぜいつも、あなたの恋愛はうまくいかないのか―アダルト・チルドレンの恋愛と結婚の神話

すると、驚くなかれ!
僕と同じような衝動に取り憑かれた人の話がワンサと載っているではないですか。

「なんじゃ、こりゃ!」

ですよ。いや、松田優作じゃないけど、そのくらいインパクトがあったんです。

「おいおい、これ、俺だよ。俺のことだよ。俺のことが書いてあるよ。なんだよこれ!」ってなもんです。
あわてましたね。
なんでこんなことを、いままで知らずに生きてきたんだ! って感じでした。

もうね、とんでもない話が多いわけです。
長距離恋愛をしている彼と彼女が、やっと片方の仕事の事情が変わって、二人で暮らせるメドが立った、というそのタイミングで、男の方が「結婚解消してくれ」とか言い出すわけですよ。

で、聞いても聞いても理由がわからない。
ただひたすら、内面から、「この結婚はしてはいけないんだ!」というような衝動が湧いてきてしまって、その衝動をどうしても抑える事ができないわけですよ。

まさに「衝動に取り憑かれた人達」の展覧会みたいな本だったんです。

でも、この人達はみな、「アダルトチルドレン」だったわけです。

アダルトチルドレンとは何か、ということについては、ここははてななので、キーワードクリックをしてもらえれば分かるわけですが、私はまさに父親がギャンブル依存症でしたから、まさにドンピシャだったんですね。

「そうか!そういうことだったのか!」ですよ。

こういうね、「衝動に取り憑かれた人達」というのが、群れをなして、この世には存在してるんですね。

この「衝動」というものの正体は、「親の気まぐれに対処するための、子供心による自己欺瞞」なんですね。親がキチンとコミュニケーションを取ってくれなかった。その悲しさを「僕が間違ってたんだ」とすることで、抑圧するわけですが、本来の素直な気持ちとは矛盾してますよね? そのギャップが「どうしても欺瞞を維持させねばならない」にまで高まって、「衝動」にまでなってしまうということなんです。

このあたりは、ぜひみなさまもAC関連の書籍などをお読みくださいませ。

今日は、まぁ、このくらいにしときましょう。
アダルトチルドレン関連の話は、またそのうち書きます。