アレン・カーさん逝く。

ここでも紹介した「禁煙セラピー」「安心セラピー」のアレン・カーさんがお亡くなりになってたんですね。11月29日だそうです。

僕の書籍紹介日記はこちら。

安心セラピー
タバコが好きというのはウソである。

で、アレン・カーさんの死因なんですが…、

それはなんと「肺ガン」。この話しを聞いて「笑い話やなぁ」と言う人が多かったのですが、ネットで調べてみると、アレン・カーさんの禁煙手法は、当人が本当にタバコをやめたいと思うまで、「どんどん吸いなさい」と吸わせる手法だったので、その副流煙で肺ガンになった可能性があるようです。
ちゅうか、ほとんどそれが原因でしょうねぇ。

以下に禁煙セラピーの公式サイトから引用します。

彼(アレン・カー)は長年ロンドンのクリニックでタバコを吸いながら受けられる禁煙セラピーを行っており、このことが原因で病気になった可能性が考えられます。生前のアレンはこのことについて、このように語っておりました。
「控えめにみても、私は少なくとも1000万人の喫煙者を治療したということだ。それなら、たとえ私がそのために肺がんになったとしても納得ができる」と。

うーん。かっこ良すぎる。

僕は例の「安心セラピー」という本が、アレン・カーさんの集大成であり、禁煙セラピーから発展した、とても良い人生の書だという気がしておるのですが、そこにもつながる話も載ってました。

また、(アレン・カーは)「私が最後にタバコを吸ったのは23年前のことだが、それ以来私はずっと世界一幸福な男であったし、今でも同じように感じている」とも述べています。
アレンが考案した禁煙メソッドは、世界45カ国で書籍化され、書籍とDVDを合わせて1000万部以上売れており、現在もその勢いは増すばかりです。また、アレンが創立した禁煙クリニックは、世界30ヵ国70ヶ所に拠点があり、年間45,000人以上のクライアントが訪れています。

偉人ですね、こうなると。

思うんですが、人間、ついつい何かに依存してしまうものなのです。その「依存の根」そのものを断ち切る手法を確立したのがアレン・カーさんかもしれないって思う。
ほんとうにすばらしい人だったのだろうとしか言えません。

禁煙セラピー公式サイトなんて、今回はじめて見たわけですけど、本だけで禁煙できてしまったから見に行く必要がなかったわけです。つまり「本だけじゃ無理、カウンセリングを受けなさい」という偽物セラピーではなかったという事です。
おそらく、本だけでは無理だった人を救うためにクリニックをやったりホームページを作ったりって形だったのでしょうね。

アレン・カーさんを偲んで、メッセージを書き込む掲示板が用意されてるのですが、みなさん感謝の言葉ばっかりです。感謝、感謝の嵐。
こんなのもめずらしいですよね。スターさんだったら「好きでした」とか「悲しいです」ばっかりでしょうけど、とにかく、感謝のメッセージばっかり。「一言お礼が言いたい」ってタイプの書き込みだらけなんですね。
いや、実際僕もそういう気分ですから。

本当に偉大な方をなくしたんだなぁと思うと同時に、アレン・カー氏がしたことは、まずとにかく自分の心と向き合って、自分自身をタバコへの依存心を取り払うことからはじめて、それを多くの人と共有したのだという事実に思い至ります。

まず、たったひとりで何かができるのだ、ということ、そしてそれを多くの人と共有すれば、こんなにも偉大な事が実現するのだ、ということですね。

あらためて、「禁煙セラピー」「安心セラピー」は重要な本ですよと、ここに記しておきます。

アレン・カーさんのご冥福を、心からお祈りいたします。